過去を生きている
などというと
もっと若い頃は
さびしく感じたものだが
もっと若く
なくなってくると
過去と繋がっていない
いまも
明日も
もうちょっと離れた未来も
ありはしないのが
無音の確かさでわかってきて
さびしくなど
まったく
なく
たとえば
山手線に乗っている時でも
あゝ
過去を生きている
いま
と思う
風景の流れを
流れゆく
そのまゝに
確かな巌の上にいるかように
いま
此処
これが過去
と思う
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