2013年3月9日土曜日

ゲームのはじまりです



  

株価が上がっている
円安が進んでいる
それで喜んでいていいんですかという話なのであるよ
ダメでしょ
そう言いたくても
聞く耳持つ人はだれもいない
もうみんな
パーになっちゃっている

日本株を買っているのは外国人投資家で
昨年末の国会解散の頃
十週間で2兆7000億の買い越し
いっぽう
日本の投資家や機関は売り放した
個人投資家は9524億円売り越し
生損保は2212億円売り越し
都銀・地銀は572億円売り越し
信託銀行は6807億円売り越し
日本株の多くが外国人投資家に渡っていった
この数カ月間

しかも国内の生損保は
今後も株保有率を下げていく方針
ソルベンシー・マージンという
保険金支払い能力の健全性指標があるが
国債は100パーセントの安全資産とみなされるので
生損保は国債ばかり買っていく

外国人投資家が日本株を大量買いすれば
買うのは円で買うのだから
円需要が拡大して
激しい円高が起こるはず
それがふつう
それでも
円安とはどうして?

日本株を買うのに用意している円よりも
もっと多量の円を売ってドルを買っているということ
円を持っていれば損をする事態がくると
外国人投資家は知っているから

とすれば
日本の不動産などにも
外国人の買いが多量に入っているはず
日本に徹底的なハイパーインフレが起こると踏んで
大もうけを仕掛けてきているはず

円が下落すれば
エネルギーを輸入に頼る日本はどんどん物価高になる
2パーセント上昇などに留まらない
ほんとうに始まれば
インフレはコントロールなどできない
自動車の販売台数は海外で増えても
国内で買おうとする豆腐は一丁500円になる
マクドナルドは最低でも3000円
メトロひと乗り1000円から
そもそも電気代もガス代も水道代も5倍以上
そうして
上がる給与は月に数100円
増えた所得税に復興税が何十年も加わり
どんな生活が来ると思う?
どんな生活が来ると思う?

冗談ではない
ほんとうにこれは来る
安倍晋三はたいへんな舵切りをしてしまった
デリバティブ以前の20世紀経済の研究者だったそうな
浜田名誉教授とかいう人は
インフレが起きたら、そこで止めればいい
というが
そんなあまいもんやおまへんで
どうして経済顧問を
もっと当代の最先端の世界の学者たちに頼まないのか
名誉教授じゃダメなのに
やることなすこと
なってないんだよ、この国は
エール大学ならいいってもんじゃない
名誉教授じゃダメなんだよ
そんなあまい時代ではもうないんだよ

これから起こること
起こるとわかっていること
周囲に多量に浮遊している文字や表象を見れば
当然こうなるとわかっていること
それらに押されっぱなしの中で
いまさらエゴがどうこうとか
人生どう生きますかとか
そんなブンガクもないし
花よ蝶よ風味の嘆き節の詩歌もない
不動の花鳥風月を続ける高浜虚子ふうもいいだろうが
とりあえずはブレヒト
ホイットマン
ボブ・ディランを
いまのうちに復習しておこうや
という話

この3月には中小企業金融円滑化法も延長終了
40兆円にのぼる債権額に対し
一気に不良債権回収が始まる
急激な回収を控えろと金融庁は通達しているが
これは参議院選挙までの目くらまし
倒産ラッシュは夏の波のように襲い
株と不動産だけは値上がりするが
上がらぬ給与で米もパンも買えない時代がやってくる
失業率は20パーセントを超え
ここにそのうち
消費税アップが重なって来る
消費税を上げなければ
格付け会社が日本国債の格下げをしてくるから
引くに引けない…

そんなおまけもつけちゃおうという話
いやいや、おまけは
もっともっといっぱいあるぜよ
いくらでもつけてやろう
ほんとうにもう
すっごいことになってきてるゼ
三年後
自殺や餓死しないで生き残っている人が
周囲にどれくらいいるか
そう思いながら
まわりの人びとを
しみじみ見ておこう
いまから

とにかく
もう始まってしまったのはたしか

ゲームのはじまりです

なんて
言っていた首切り少年が
いたな



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