2015年3月27日金曜日

掛け布団を喉元までたっぷり引き上げて




春は好きでも春先が嫌いなのは
花粉症のせいもあるけれど温度の行き戻りが面倒なうえ
肌の下の筋肉が活動的になったかと思うと冬眠モードに戻ったり
肌も少し腫れぼったくなったりするように感じたりするからか

暖かい昼になったかと思えば翌日は夕暮れから寒くなり
そのまま薄ら寒い昼になって数日それが続いたりするのが
身体的につらいのではなくてどこか気分を挫いてしまうところがあ
あゝ生きるのはほのかにつらい…と思わせられるからか

そんなことがあるからか突然のようにいつもよりも
疲れ切っているのでもないのに眠るのが楽しい日々が来ていたりす
布団に入り掛け布団を喉元までたっぷり引き上げて
どんな考え事にも焦点が定まらないまゝで目を瞑ってしまう

もっともっと若い頃にこんな眠りを経験し求めたことがあった
体や頭を休めるためでなくたゞ全く違うなにかになってしまうため
目覚めてからすこやかで快適な活動を行おうなどとは思いもせず
涙で潤い腫れぼったくもなる目もとを楽しみながら蹲ってしまう

この世は目覚めて活動するだけのためにできているのではなく
感覚も思いも曖昧なまゝたゞの生体であるだけのためにもできてい
何度も思い出し直しておこう、「労働する者は夢を見ることができない。
智恵は夢の中で得られるのだ」というスモーホール酋長の言葉を




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