駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年3月27日金曜日
わたしに気づかれるためにこれらすべてが
河の上を飛ぶカモメだけをはじめは見ていたが
岸をむこうに走っては戻り
戻っては左に飛び
また右に戯れる犬も視野に入れるようになってからは
人間たちの動きも
立ち止まりぐあいも
植え込みの低木の葉のゆらぎも
往く雲に翳る陽も
正確に連環しあった運動だったと気づいた
それに気づくためにわたしが此処に来て
わたしに気づかれるために
これらすべてが
此処に居あわせたことにも
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿