2016年6月19日日曜日

若い かるい夏よ



だれにも
読まれないのが
とても
すがすがしい

からだが
透いてくるのを知ったのは
もう
数十年前のこと

すっかり
見えないからだになって
あたらしい夏も
街から街
歩いています

声も
だれにも届かない
笑いや
からだの温みも
もちろん

抱きしめていておくれ
若い
かるい夏よ
いまは
あなただけのわたし

汗を呼ぶ
空からの暑さ
昼の圧力
鋼のような陽射し
それらで
こんなにしあわせなのだもの

抱きしめていておくれ
若い
かるい夏よ
いまは
あなただけのわたし



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