遠くのどこか
塔が見えるわけでもない
山もない
待つものもなければ
対話すべきこともない
相手もいない
自分とさえ
もう
対話のまねごとなどしない
ここらで
視線を
たとえば足元に落として
なにかの象徴のように
小さな葉を
描いたりしたかもしれない
以前ならば
今はもう
しない
そんなことをすれば
詩のようになってしまうから
沈黙
…などと
安易な単語を置くことも
もう面白くない
もう面白くない
…というのが
いい
いい批評拠点だし
たぶん
いい足の踏み場
われ面白がる故にわれあり
われ面白くない故にわれあり
いいんじゃないか?
もう面白くない
…と思う時
軽い死がある
軽い
軽い死だが
そこから再生する
再生は
つねに本物だぞ
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