駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2017年4月1日土曜日
古い本を捨てて
古い本を捨てて
たゞ新しい本を並べてみただけの
厚いガラス板製の書棚
今年は海に行こうと思う
水も見えないのに
湧き出してきたものがもういっぱい溢れて
溶け落ちた床の上に
浮いているから
海の深みの上でも大丈夫と思う
ガラス板が
いろいろ悟らせてくれて
よかった
古い本を捨てて
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