春 ぼくとあたしはもう一度結婚して
たわむれの人生に 麦藁とクローバーの冠を
ちょいと 載せる
その載せ方がむずかしいみたいだけど
ここでは もう考えないでおく ふりかけを
湿らせちゃうし
ヴェネスィアングラスの けっこう重たいのを
貰っちゃって 手が塞がっている冬 まだ
夏も終わっていないのに 鮒が一尾 ひょろひょろ
デジタルな女 ミネモスの峠を急いで
さぁ 次々とジューンブライドなサボテンの群
とあ とあ とあ ぼく とあ たし
枯れ切ったプラタナスの葉が 硬い音させて
笑っているのか 泣いているのか
鍵盤もようやく小麦色の バルカローレ掛けて
ね 春
麦藁とクローバーはもう一度結婚して
たわむれの車両故障に ぼくとわたしの冠を
ちょいと 載せる
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