わたしの気をそこなう人たちは
みな不幸になっていく
あるいは
みな小さく硬く凝り固まる終わりへと進む
わたしはすべての色とかたちを楽しみ
表わし方も生き方も
どれも芸風の違いのようなものとして
まったくの平等に捉えるのに
わたしの気をそこなう人たちは
ある色だけ
あるかたちだけ
ある表わし方だけ
ある生き方だけを
わたしに押しつけようとしてくる
それは
この地上での過ごし方に
もっとも反するちっぽけなちっぽけな数十年物の自我の
最たる症状
わたしの気をそこなう人たちから
わたしはなにもいわずに離れ
なにもいわずに関わりを間遠にし
なにもいわずに時空の共有を減らしていくが
それがわたしの時空に対する愛情
それがわたしの地上滞在への慈しみ
それが生きることや思うことや関わることの下手な
地上を粗雑にかき乱して省みない人たちへの
しずかな
しずかな
冷酷
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