ポップスで歌われるとき
“あなた”
“きみ”
“おまえ”
は
１００％
語り手自身
だなぁ
だろうなぁ
って
思って
聴いて
る
んだ
よ
そうすると
ポップス
って
みんな
せつない
恋々と
せつせつと
語り手が
歌い手が
じぶんだけ
に
むけて
歌い続けている
んだ
よ
“あなた”
“きみ”
“おまえ”
って
廃墟になった
大きなホテルのなかで
どこからか聞こえてくる
古いポップス
はじめから
古かった
古い古いものだった
ポップス
“あなた”
“きみ”
“おまえ”
って
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