2023年4月3日月曜日

YMO嫌いなぼく

 

 

 

坂本龍一も

YMO

ぼくには複雑な「概念」だが

ちゃんと真向かう時間もなかったし

他に注目すべきものがあまりに多くて

しっかり見つめたことがないし

分析もできていない

 

そういうことは

この人類や

この時代に参加している人たちや

参加していると思い込んでいる人たちや

参加したがっている人たちに

任せておけばいい

基本的には

思ってもいるから

 

「諸君!

きみらの地球

きみらの時代

きみらの問題群さ!」

つぶやくだけで

これら

時代時代のお祭り現象を

ぼくはいつも

遠巻きに見ながら通過する

木枯らし紋次郎のように

「あっしには関わり合いのねえこってござんす」

と捨て台詞しながら

 

参加したい時は

いくらもあったが

いつも

ぼくの参加を拒んできたのは

そっちだろ?

時流にうまく乗って

うまい汁吸った連中よ?

いつも

思っているから

 

しかし

大江健三郎の死のすぐ後で

反原発と自然保護の点で共通していたはずの

坂本龍一が死ぬ

となると

ちょっと見つめ直す必要もあるのではないか

と思ってしまう

 

高齢者はみな切腹自決しろ!

とのたまう

次代のヒーロー候補

成田悠輔や

その同類がわさわさと

テレビなどの下流メデイアに押し出される転換期に

あっては

 

 

 

 

まず言っておくが

坂本龍一のことは

どちらかというとぼくは好きではないし

YMOに至っては

嫌い

 

こんなことは

個人の趣向の問題だろ?

 

その通りだが

どうしてこうなったのか

じつは

そこのところが重要に感じる

 

昨日

神保町の裏通りを歩いていて

古本屋が外に出している廉価本の棚を見ていたら

林達夫著作集があって

ひさしぶりにパラパラ覗いてみた

『芸術へのチチェローネ』だったが

1980年代までは学生たるもの必読の著作であり著者で

学識と学問と批評精神と

それでいて洒脱な発想の軽みとを体現した

天性のルネサンス人であり

百科全書人であった林達夫の名への関心の

昨今のあまりの消滅ぐあいを見るにつけ

ぼくのYMO嫌いにも

一理どころか

重要な拘りが潜んでいると思えたのだ

 

 

 

 

ぼくのYMO嫌いは

軍隊嫌い

軍国っぽいもの嫌い

制服やコスチューム嫌い

没個性化嫌い

などから来ている

 

ぼくにとってYMO

軍隊

軍国への傾斜

制服

コスチューム

没個性

を強烈に具現化する

イメージ発信の拠点と見えた

 

後の彼らメンバーの歩みをみれば

彼らひとりひとりが

そういうものとは異なっており

むしろ

それらに反する精神を持っていたのは

今ではよくわかっている

 

しかし

右傾化の顕著になっていた80年代

さまざまな文化人たちが

右傾化反対を叫んでいた時に

YMO

軍隊

軍国への傾斜

制服

コスチューム

没個性

を全面的に

あっけらかんと挑発的にアピールして登場した

Solid State Survivor」や

「テクノポリス」のカバーに見られる

中国の国民服を真っ赤にしたようなコスチュームに

ぼくは本当に嘔吐感を催したし

「増殖」のカバーの徹底した没個性演出にも

不快感しか持たなかった

 

それらが

じつは彼らの皮肉であり

ユーモアでもあり

日本批判でもあったことは

今では非常にわかりやすいし

当時も

ぼくにわからなかったわけではない

あの赤いコスチュームも

ゴダールの『中国女』のイメージをさらに進めたところに

容易に考えつかれそうな

けっこうチープなパクリの発想だということも

今ならわかる

 

だが

軍隊

軍国への傾斜

制服

コスチューム

没個性

などと全力で戦っていたぼくには

たとえ皮肉の効いた冗談であっても

これっぽっちも受け入れたくはないイメージだったし

見たくもないものだった

しかも

YMOの音楽の基本は

各地の喫茶店で増殖を続けていたインベーダーゲームの音そのもの

電子音で占領されていく近未来を

音の面からも予言するものと思えて

未来への絶望ばかりが募った

 

 

 

 

だから

YMO

ぼくには敵そのものと見えた

右傾化というのとは違うが

全体主義化や

軍国化が

こういうポップスによる煽動から始まるのか

と見ていた

 

今でも

この見方は

おそらく

間違っていないと思う

 

YMOの三人のメンバーは

各自

軍隊志向

軍国への傾斜志向

制服志向

コスチューム志向

没個性志向

などとは正反対だったようだと

今はわかるが

しかし

商売として彼らを取りまとめ

資金提供して後押しした者たちには

長期計画で

軍隊

軍国への傾斜

制服

コスチューム

没個性

などを日本に定着させていく意志があった

いよいよ明らかに

ぼくには見えている感じがする

 

表現者だとか

アーチストだとか

かっこいいような呼び方がなされるが

そんなアイドル連中は

いつも

いいように操り人形にされているだけのことで

大向こう受けを狙っての

大きな商売の回路に組み込まれていくかぎり

つねに

反自由と反平和と没個性化と規制と管理を目論む

資金提供者たちの手のひらで

ほんのつかの間

踊らされるだけのことに過ぎない

 

追求されているのは

つねに差別づくりであり

格差づくりであり

そうした落差によって生み出される巨大な人心の吸引で

これによって

社会の中心に台風の目として居座ろうとする

あらゆる人間は欲と金と承認欲求によってそこに吸引されていき

アイドルが捏造され

ヒーローがでっちあげられ

人間の意識にとってはつねに「見えるもの=深層の自分」でもあるから

平民とは隔絶した高級な衣食住が彼らには付与されて

それがまた平民の心を吸引し続ける

 

 

 

 

平民

という言葉を使われるのを

平民

は殊のほか嫌うが

民衆

民草

人民

などと呼んでも同じなので

とりあえず

そう金持ちでもない人びと

アイドルやヒーローに憧れたり追っかけたり金を使ったりする人たちを

平民

と呼んでおく

 

坂本龍一は平民ではない

 

いわゆるセレブであり

高額所得者であり

かなりの富裕層だが

平民を楽しませる音楽能力があったから

格差があってもべつにいいだろうと

平民

は思っている

 

いや

けっこう普通の暮しをしている人でしたよ

などと言うのは

まさに

平民

平民

たるあかしであって

朝昼晩の食事に

どれだけの高額が払われていたか

本気で推測すれば

度肝を抜かれるだろう

 

素材の無農薬ぐあい

無添加ぐあい

などを考えれば

セレブひとりの家での「素朴な」少量の朝食の値段が

5000円を下ることは

まず

ありえない

表面的にはごく普通の

平民

の朝食と同じようでも

素材のひとつひとつにすごいものが使われている

ゆで卵ならどこのでも同じだろう

などというわけではなく

生産者の顔の見えるブランド卵の

一個500円だの1000円だのを

ゆで卵にする

使う湯にしても

近ごろ不純物の混入が目立つようになった水道水ではなく

飲料水用の高級な水を

わざわざゆで卵用に湧かして使ったりする

 

ここでは

しかし

平民

坂本龍一の生活格差のことを言いたいのではなく

そのぐらいに健康的な食材や

生活習慣を

楽々と維持できる金銭的余裕が有り余るほどだったにもかかわらず

なぜ

彼が2014年からガンに冒されたか

ということを

ちょっと

チェックし直しておきたい

 

巧妙な手を使って

狙われたのではないか?

端的に言えば

ぼくは思ったりしている

(「思っている」

のではなく

「思ったりしている」

のだ)

 

2006年4月

本格的に施行される電気用品安全法(PSE法)に反対する署名を募集

2006年5月

青森県六ヶ所村の核再処理施設に反対

2007年7

新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原子力発電所が被害を受けたことから

「おやすみなさい、柏崎刈羽原発」運動開始

もちろん東日本大震災後も原発批判

2012年1

森林保全団体more treesによるプロジェクト立ち上げ

憲法9条の改正に反対し選択的夫婦別姓制度導入にも賛同

2015年

安倍晋三内閣が進める集団自衛権や改憲についてデモに参加や批判

2016

沖縄における米軍属に対する「元海兵隊員」による残虐な蛮行を糾弾

 

これら

一連の社会参加を見ていると

坂本龍一やYMOを有名にさせて

うまいように日本の世論を動かそうとした出資側や演出側は

自分たちの駒のひとつに過ぎないはずのものが

なんだか

いつのまにか

勝手な動きをやらかすようになっちまったわい

と思うに違いないだろう

 

狙われたんじゃないのか?

と思うのは

そのため

 

最近では

20233月上旬

明治神宮外苑地区の再開発の見直しを求める手紙を

小池百合子東京都知事

永岡桂子文部科学大臣

都倉俊一文化庁長官

吉住健一新宿区長

武井雅昭港区長

5名に送っていて

100年かけて守り育ててきた樹々を犠牲にすべきではない」

「樹々は差別なく万人に恩恵をもたらすが、開発は一部の既得権者と富裕層だけに恩恵をもたらす」

などと訴えた

 

もはや

徹底抗戦に入りつつあった感が

ある

 

ちなみに

小池百合子東京都知事は

「事業者の明治神宮にも手紙を送られた方がいいじゃないでしょうか」

と一蹴した

 

 

 

 

病気は

健康そうでも

誰でもなるものであり

あんな元気な人が!

という人たちが

よく

ガンになって倒れていく

 

肉体は

精神が勝手に思い込むほど

無理が効かないものでもあるので

自分は元気だとか

自分は大丈夫だと思い込んでいる人ほど

肉体への無理は知らず知らず蓄積していって

ガンに罹ったりするものだが

それでも

平民

とは隔絶したヘルシーな食事や

ヘルシーな生活が可能になっているはずの人が

どうしてこれほど

あちこちに転移するガンに罹ってしまうのか?

坂本龍一を見ると

いつも

そう思わされてきた

 

狙われたのではないか?

やはり

 

とりわけ

病院で

医者たちから

 

などと

平民

もいいところの

野生人

のぼくには

思えてしまってならない

 

 

 

 

そもそも

闘争的な団塊の世代で

若い時から闘争型だった坂本龍一だから

それが自分の肉体にも影響した

とは

言えるのか?

 

新宿高校時代の学生運動で

友人の塩崎恭久と馬場憲治とでバリケード封鎖を決行した話は有名だし

武満徹に対する中傷ビラの配布も有名だった

鍼灸治療で禁煙できるようになり

ベジタリアンにもなったが

人間としての闘争本能がなくなってしまう

と思ってベジタリアンをやめた

というあたりには

この人の根本的な闘争型性格が顔を覗かせているかもしれない

 

「外国人が持つ日本コンプレックスをくすぐる

嫌いなアーティスト」として

喜多郎や

CHAGEandASKAを嫌ったそうだが

外国人が持つ

型に嵌まったアジア人イメージや日本人イメージを

アイロニーに富んだ利用をしつつデビューしたYMOのメンバーとしては

なるほど

理解できるところかもしれない

 

 

 

 

2014年の時点で

坂本龍一はこう発言していたらしい

 

「米国のメディアは

洗脳の道具になっているので

ロシアのテレビを見ている」

 

これは

東京新聞に載るはずだったらしいが

いわゆる「紙面の都合」で

カットされたという

 

中国の人民日報が関わっている発言らしいので

はたして

本当に

「紙面の都合」によるのかな?

もちろん

思わされる





0 件のコメント: