駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2012年4月9日月曜日
これがわたくしの心なのです
白い壁がながく続いている
白い壁は地面から十センチほどのところで宙に浮いている
宙に浮きながら続いている
どこまで続いているのか見定められない
あかるい黄色の砂漠が広がっている
絞れば濃いインクが垂れて来そうな青空がある
やや傾いた太陽から強い光が来ている
太陽はいつもその高さにあり変化しない
陽の移ろいがない
夜もない
陽光は白い壁に強く注いでいる
見続けていられない輝きが壁から反射している
音がない
人も動物もいない
風もない
☆
これがわたくしの心なのです
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