駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年3月29日土曜日
また向かい直すことに
見知らぬ田野を
速すぎるでもなしに
進む列車
田も畑も林も
まだまだ肌寒そうだが
もの皆が
いのちのはじまった頃を
思い出し直す春が
やわらかい衣を
いちめんに敷いている
行く先はわかっているが
そんな地点をこえて
こころは
もっと遠いところへ
それも
ずいぶんゆっくり
また向かい直すことに
決めたらしい
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