2014年5月24日土曜日

行ってしまうから



冬の…
それも晩冬の…
末のあたりから
早春にかけて
意を注いでいるつもりでも
すこしずつの変化のうちには
見過ごしたものも
やはりあったのではないか…

そう思ううち
春はいつものように
足をはやめ
晩春…かと思っているうちに
もう初夏に
はつ夏に
なってしまっている…

次々に咲き出る花の
ひとつひとつには
まだ目を留めるものの
あゝ
見損ねたにちがいない
数々の
春の風物

まるで賜物のように
ゆうらりと暖かい午後
ひかりの反映の
そこかしこ
目を細めながら
見損ねまいとする
なお数々の
はつ夏の風物

これらとて
足早に
また行ってしまうから

行ってしまうから





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