2014年5月4日日曜日

たぶんそう思って書いている



分かち書きで詩のように
書いているのも
ほかにしかたがないからこそ

文章の時代になって久しいものの
氾濫しすぎているのだから
洪水後の河口にさらに水を注ぐようなもの

ことばを
あなた、どう使っていますか?

ほんとうに言いたいことや
大事なことを
もうことばでなど
表わさなくなったでしょう?
大事なことこそ
呑み込むようになっていませんか?

聴き手も
読み手も
だれもいなくなった時に
ことばは甦るかもしれない

分かち書きよ
そんなところに
わたしを運んでいってくれ

たぶんそう思って
書いている





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