なにを見ても見飽きないから
特別になにかを見に行く必要もない
先週はずっと
カーテンを見ていた
以前から気になっていたのだが
あらためて見なおすと
畏れを抱かずにはおれないような威容がある
幼児はよくカーテンを恐れるが
無用の想念に邪魔されずに見つめれば
たしかに
カーテンは次元を異にしたなにものかだとわかる
風や空気の流れに揺らされていないときのカーテンは
揺れるものとはとても思えないほどの
頑とした物質に見える
ところが
それが
風に揺れ
空気の流れに揺れるとき
見ると
あまりにつよく衝撃を受けるので
あゝ、世界というものの見方を
わたしはすっかり変えてしまわなければいけない!
と
また
反省させられる
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