めぐり逢えた瞬間から死ぬまで「好き」と言って……
桑田圭祐「TSUNAMI」
夏の暑さにしっかり包み込まれる頃になると
なんだか
なんであれ
なんでもござれ
みたいにウキウキして来ちゃうのは
ぼくが夏の生まれだからかな?
たんに血圧が上がって
酔ったようになってるからかな?
あれは遠い夏の日のまぼろし…
なんて
Mr.サマータイムに歌われていたものが
まぼろしどころか
リアルでぼくをくるみ込んでるんだし
夏の日の恋なんて
まぼろし
と笑いながら…
と矢沢が歌った雰囲気が
目の前にも
背後にも
脇腹の肌を伝っていく汗にも
ときおり吹いてくるそよ風が手の甲を擦過していく瞬間にも
あるのだし
夏が来れば思い出す
はるかな尾瀬
遠い空…なんて
江間章子の作詞にあった気分を
夕方になってもまだまだ暑い砂浜にいながら
よし
来週は軽井沢にでも行こうか
蓼科にでも行こうか
と実現させたくなってきちゃうし
あゝ、それに
あの
TSUNAMI
止めど流るさやか水よ
消せど燃ゆる魔性の火よ
あんなに好きな女性に
出会う夏は二度とない…
なんて
桑田が歌う
ちょっと変な日本語が
どこでも響いていた
ニッポンの最後のギラツキの頃の悪友どもは
もう
チリジリ
バラバラ
何人かは死んで
何人かは行方知れず…
なんて
ちょっと思い出しても
湿っぽくならない
ってのが
夏の暑さにしっかり包み込まれる頃
一瞬一瞬が祝祭みたいだ
ぼくが夏の生まれだからかな?
たんに血圧が上がって
酔ったようになってるからかな?
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