2014年1月30日木曜日

胆汁をとられる熊たち



熊たちへの虐待の話を読んだが
ひどいことをいつも
人間はどうしてし続けるのだか

漢方に使う胆汁を取るのに
熊たちを生かしたまま
胆嚢にカテーテルを刺すのだという
麻酔もせずに毎日数回も取る
そのたび堪えがたい激痛のため
熊たちは叫び悶えるらしい
鉄の拘束衣で固定し
棺桶のような柵に押し込み
生き続けるかぎりは
二十年も三十年もこのまま
餌を拒否して自殺する熊もいたり
この状態から救おうとして
小熊をあえて殺す熊もいるという

この胆汁工場は中国の話だが
日本でも熊の駆除はやり放題で
一五〇〇頭も毎年殺されている
被害も起こしていないのに
冬眠から覚めたばかりの熊を
有害だと殺すことも多いという
ハンターの小銭稼ぎだが
拷問胆汁採取のための
闇工場が日本にもあるという

こうして取った熊の胆汁は
日本で大量消費されているが
ちまちました核家族の存続のために
ちまちましたオジイチャンや
オバアチャンに投与されているのか
それとも脂ぎったオヤジたちの
精力剤に使われているのか
熊たちの激痛と絶望を以てして
存続させるほどの生きざまで
はたしていらっしゃるのかどうか
      



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