2014年1月14日火曜日

凄くふつうでいれば



愛国心は悪党の最後の口実だ。
   S・ジョンソン




アジアのいちばん東の端っこにいます
国どうしガタガタしているといいます

どうもそうは感じないんですけれどね
いたってふつうの寒い寒い新春ですよ

取りあっている島もあるというけれど
どの国のふつうの人たちにも関係ない

ふつうじゃない人たちに関係があって
悪いこと謀っている人たちなんだろナ

テレビや新聞でワルサする連中なんだ
土地も国も自分のものだと大声出す奴

どの国でもだいたい同じものを食べて
似たような顔して春を待ってるんです

ふつうの人たちが凄くふつうでいれば
ふつうに事は過ぎ去っていくものです

となりの国じゃどんなものをふつうに
食べてんだろと今こそ出かけなきゃナ

あっちこっちのおとなりさんの言葉を
不出来ながらももっと学び直す頃あい

あっちじゃどう魚を焼くんだろうとか
こっちじゃどう焼き餅を焼くのかとか

そっちの恋の告白の常道はどうかとか
こっちの失恋はこんなふうなのかとか

知りたいことがいっぱいあるってのに
ガタガタガタガタうるさいったらない

食べに行かなきゃいけない珍味がある
触れに行かなきゃいけない乳房もある

凄くふつうでいればみんながオジサン
凄くふつうでいればみんながオバサン





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