愛国心は悪党の最後の口実だ。
S・ジョンソン
アジアのいちばん東の端っこにいます
国どうしガタガタしているといいます
どうもそうは感じないんですけれどね
いたってふつうの寒い寒い新春ですよ
取りあっている島もあるというけれど
どの国のふつうの人たちにも関係ない
ふつうじゃない人たちに関係があって
悪いこと謀っている人たちなんだろナ
テレビや新聞でワルサする連中なんだ
土地も国も自分のものだと大声出す奴
どの国でもだいたい同じものを食べて
似たような顔して春を待ってるんです
ふつうの人たちが凄くふつうでいれば
ふつうに事は過ぎ去っていくものです
となりの国じゃどんなものをふつうに
食べてんだろと今こそ出かけなきゃナ
あっちこっちのおとなりさんの言葉を
不出来ながらももっと学び直す頃あい
あっちじゃどう魚を焼くんだろうとか
こっちじゃどう焼き餅を焼くのかとか
そっちの恋の告白の常道はどうかとか
こっちの失恋はこんなふうなのかとか
知りたいことがいっぱいあるってのに
ガタガタガタガタうるさいったらない
食べに行かなきゃいけない珍味がある
触れに行かなきゃいけない乳房もある
凄くふつうでいればみんながオジサン
凄くふつうでいればみんながオバサン
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