駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2013年1月31日木曜日
がふがふ、とぅるっ
残った雪が大きな氷の板になり
アスファルトのそこここに
いっぱい
散歩に出たフレンチブルは
もうたいへん
がふがふ噛みついては
とぅるっと滑らせ
追っかけて行っては
また
がふがふ
とぅるっ
そうしているうち
べつのを見つけ
今度はそっちも
がふがふ
とぅるっ
見ている他ない飼い主は
しばらく
人のかたちの電柱
まだまだ枝ばかりの
牡丹の木々を
見たりしている
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