評論家が嫌われるのは
評するから
論じるから
言葉の時空をひとりの言葉で埋め尽くそうとするから
認めたわけでもない価値観を平気で抜刀するから
今のじぶんのものでない価値観
それにもとづいてならべられる言葉
そうしたものを
人間はなかなか許せない
多様な価値観を認めて…
受け入れて…
―そんなこと、ありえない
人間の世界では
現場に立たない教育行政官吏や
第二次大戦時の連合軍の継続支配機関の国連のような
そんな御託をならべても
価値観の戦争は人心で続く
平和なんて、ありえない
価値観A対Bの戦争の後では
かならずC対Dの戦争が始まる
いつのまにか
A対C対Dも始まり
Bは次代の兵器開発にかかる…
ここまでの記述にあなたが賛成なのが証拠
ここまでの記述にあなたが反対なのが証拠
反対なあなたに
わたしも反対
けっして
あなたを認めはしない
けっして
あなたを許しはしない
作者註
きつい調子で終わってしまいましてスミマセン
わたくしの意見ではないのでございます
ことばが勝手に
ここでは
こんなふうに並びたがっただけでございまして
思いのうちの一筋が
勝手にこんなことばの数珠を作りたがっただけのことでして
「けっして
「あなたを許しはしない
なんて
ああ
怖
「けっして
「あなたを認めはしない
なんて
ああ
キモワル
すこし早めの
ホラーでございますわ
な
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