寒い朝に起きて
ずいぶん似つかわしく感じるのは
コーヒーを淹れて
パン・ド・カンパーニュや
ゴマなんかをまぶしたパンを
うすく切り
寒くて固まっているバターを
うすく削いで
かつおぶしみたいに載っけながら
お皿もカップも書斎に運んで
たくさんの本やパソコンの前で
ひとしきり
食べ続けること
マラルメも
ヴァレリーも
忘れてはいないけれど
いちばん思うのは
セネカだな
いわく
〈よい心には
〈少数の書物がよい
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