「ニャントモニャぁ
と
よく言う
年じゅう
言っている
うちにいる時には
なんでも
かでも
だいたい
これで済む
とんでもない横紙破りを
また政権がしやがった時にも
「ニャントモニャぁ!
ひょんなミスから
大災害になったニュースにも
「ニャントモニャぁ…
満開の桜や牡丹の知らせに
映像とともに接しても
「ニャントモニャぁ!
お皿にきれいに盛った
料理をぶちまけてしまっても
「ニャントモニャぁ!
トランプが
またまた大統領令を出しても
「ニャントモニャぁ!
ミョウちくりんな反トランプ勢力が
魔女の呪いをかけたりしても
「ニャントモニャぁ…
最近は
外でもあちこちで
「ニャントモニャぁ
を連発するようになっていて
どうやら
方々で
ヘンな目で見られているらしい
このあいだ
湯島天神でたこ焼きを食べた時にも
なかなか旨くって
「ニャントモニャぁ
と言ってしまって
隣りのオバサンに睨まれたし
巣鴨で
なにかの店を覗きながら
「ニャントモニャぁ
と洩らして
座っていたオバアサンに
やけに
侮蔑の目で見られた
それにしても
とにかく
たいていのことへの音声反応は
「ニャントモニャぁ
で済んでしまう
それが
わかってしまったのである
なにを語りかけても
ネコたちが
せいぜい
ニャアとか
ミャオとか
そんな音声反応しかしないのにも
一理あるどころか
二理も三理もあるらしいと
最近は
よくよくわかってきている
至極あたまのいい
ネコたちのことだから
ニャアとか
ミャオとか
その程度の音声反応をしておけば
人間どもは
まァ
適当に考えるだろうと
ぜったい
わかってやっている
まったく
「ニャントモニャぁ…
じゃないか
ニャ