駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2017年5月21日日曜日
なんの準備もしなかったのに
あの人はあれを捨てさせられ
あの人はあれをもぎ取られるだろう
かわいそうとは思わない
運命とはそんなもの
いつか奪われるとわかって
わざわざ手を出したのでしょう?
それでも
なおも
手元に残るものがある
不思議
運命こそが自分自身
授けてくれる時も
引き攫っていく時も
存在も
時間も
なんの準備もしなかったのに
たっぷり
与えられてきたじゃない?
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