気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
中学生ぐらいまでは
冬の夜に起きているのが寒くて
ほんとうにつらかった
どうしてあれほど寒かったのか
コンクリート製の家だったのに
朝には水道管の水が凍っていて
蛇口をひねっても水が出てこない
勉強机に向かうと息が白くなるし
手や指はかじかむので
インスタントコーヒーの空き瓶に
沸かしたお湯を入れて腿で挟み
かじかんだ手を温めたりしていた
それがふつうと思って生きていたのは
あれはなんだったのだろう
あれが昭和というものだったのか
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