2024年11月20日水曜日

パソコンという機械箱がどうやら


 

 


デスクトップの高性能のパソコンがふいに壊れてしまって

この2週間ほど

ゴタゴタした日々が続いた

 

まずキーボードがおかしくなり

キーボードのBluetooth接続もおかしくなり

マウスもおかしくなった

使用可能なキーボードは他に5つあるし

マウスも他に2つあるので

他のキーボードやマウスに替えて使っているうちに

キーボードとパソコンの接続が怪しくなり

緊急事態的な画面が出て

急にパソコンそのものがおかしくなった

 

電源は入るのだが

緊急事態的画面の指示に従おうにも

キーボードが繋がらないのだから話にならない

 

パソコンは他に4台あり

そのうち2台はもう古くなり過ぎているものの

まだ2台はなんとか使える 

ひとつはWindows Vistaだし

もうひとつはもっと新しいものの13インチと小さく

なにかのおりにカメラ屋で衝動買いしたもので

CPUがちょっとトロくて

いちいちの作業がモタつく

 

iPadiPad miniを含め

タブレットも5台ほどあるので

ネット情報をとるのに支障はないが

この五年ほどフルに使い続けてきたメインのパソコンが壊れると

手指のレベルや神経の連絡網のレベルで

猛烈に不如意になってしまうことに気づかされた

仕事上の都合で相手方のネットのホームページに入り込んで

そこにたくさん寄せられるコメントに対して返信をしないといけないが

それが日に300ほどの量なので

ちょっとでもモタつくパソコンだと辛い

仕事のために書く分量も日に15000字は超え

これを編集した上でネット上にアップしないといけないので

CPUがトロい13インチパソコンでは疲れる

もっと大きな画面で作業でき

反応もはやいパソコンでないと話にならない

 

パソコンの会社に電話して

修復の方法をいろいろ模索してみた結果

工場に引き取ってもらうことになり

引き取りの日時を決めたり

条件をいろいろ聞いたりというのに二日手間取り

取りに来てくれることになったが

直るかどうかもわからないし

製造から五年以上経って来年には修理終了になるというし

仕事のほうは待ってくれないので

同じ会社のノート型パソコンを急遽買うことにした

大型電気店のサイトを見ていて

偶然その日だけの緊急売り出しというのに遭遇し

翌日配達してくれるというので

けっこうな大枚をはたいて買ってしまうことにした

馴染みのデスクトップパソコンはもう直らないかもしれない

という思いがつよく働いていた

 

さいわい新しいノート型パソコンはすぐに届き

しかも快適に動いてくれた上

同じ会社のパソコンだったおかげで

画面に古いデスクトップパソコンの画面が自然に再現された

データはぜんぶ消滅するものと覚悟していたのに

昨今の勝手なクラウド保存機能のおかげでなにも失われなかった

これならもう古いパソコンはなくてもいいわけで

仕事もこなせるし

無用の落書きもできるしで

いちおう万事解決ではあった

 

ところが

やっぱりなんだか勝手が違うのである

キーボードの慣れとか

マウスの慣れとか

いつも使っていた大モニターより小さい15.6型の画面は

やっぱりちょっと小さくて

十分に使えるものではあるけれど

なんとなく使い心地がよくない

それに最新のバージョンのせいで

細かいところでなんやかやと違った仕組みになっている

ひとつのホルダーの文書を他のホルダーにコピーするというようなことが

簡単にはサッとできなくなっていて

それをするにはオプションの中に探しに行って

機能を見つけてこないといけない

 

なんとか慣れてきた頃になって

急に箱が届いた

修理に出したパソコン本体で

たしか

修理費用を配送業者に払わないと受けとれないと聞いていたのに

無料で箱を渡してくれて

業者は帰っていった

 

添えられた「修理サービス報告書」を見ると

調べた結果どこにも不具合は見当たらないと書かれていて

それはよかったと思うと同時に

じゃああの故障は何だったんだとも思いながら

設置し直して通電してみた

 

そうすると

やっぱり

うまくいかず

緊急事態を告げる画面が出るばかり

 

とにかく

キーボードが繋がらないんだから

どうにもならないんだってば!

 

やれやれやれやれやれやれ

と思いながら

あれこれのキーボードを試してみてもやっぱりダメで

こりゃあ有線キーボードを買ってくるしかないかなと思ったが

壊れる前に試した新品のキーボードのうちの一台を

もう一度試してみたら

あららら!

このキーボードにだけ

なぜか

パソコンが反応した

このキーボードも無線なのだが

レシーバーをUSBポートに差し込むタイプで

パソコン側からすれば有線と同じことになるのが

完全に無線のBluetooth接続型とは異なっている

 

とにかくも動くことになり

ようやく今

蘇った古いほうの デスクトップパソコンで

これなんかも書いてみている次第

 

ところが

慣れない新品のキーボードで書いているものだから

パソコンには慣れていても

キーボードには慣れていないので

思考も文体も

とってつけたような借り物のものをなんとか

ぎこちなく動かしてみているような感じ

 

使い馴れたキーボードの新品も買ってあるのだが

完全にBluetooth接続型なので

またパソコンと不都合を起こすのじゃないかと思うと

やすやすとは試す気にならない

 

それにしても

たかがパソコン程度のお話で

この2週間ほど

頭の中や世界感覚がぐにゃぐにゃになってしまい

兵庫県の県知事選挙がどうだったとか

トランプがアメリカ大統領選挙に勝ってどうたらこうたらとか

バイデンが最後っ屁のように

アメリカ製長距離ミサイル使用許可をゼレンスキーに出し

ゼレンスキーの馬鹿は調子に乗って

本当に長距離ミサイルATACMSを発射して

またまた戦火拡大路線に入ったことだの

遠い遠い花火のように感じられる程度になってしまったのは

やはり

今後の世界とのつき合いを思えば

なんだか仄恐ろしい

 

自分は

現代の電子狂いにやられてはいない

などと思っていたのに

パソコンという機械箱が

どうやら

わたしの触覚であり

目であり

指であり

意識となってしまっていたのだ






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