気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
人もまた
どうしようもなく自然であり
昆虫のように
草木のように
見ていて興趣尽きない
暮れがた
混雑した大きな駅前を行き来する人々の上に
よく見れば美しい文目の雲がかかり
ビルに遮られている部分を補正して想像し直せば
上空のひろがりは雄大で
たったひとりさえ
このひろがりを逃れ得ずに覆われ尽くしているのを思えば
恐ろしく美しかった
この無数の人々には
まったく逃げ場がない
たったひとりにさえ
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