風鈴を
軒に吊るさないのは軒がない住まいだから
ヴェランダにも吊るさないのは
風が強まったりすると
近隣の迷惑になるという昨今だから
そこで
鴨居に鋲を刺してぶら下げている
窓から入ってくる風では
なかなか鳴らない
肌にも感じないような風がときおりは流れ
それに鳴ることはあって
そんな時には
ハッ
と
貴重に思う
外に吊していて鳴るのよりも
よほど
貴重に思う
不思議なこと
稀ななにかが起こったかのように
貴重に思う
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