2018年11月22日木曜日

恋人はNの恋人


 
GがNへ進んでいく間もAは
たぶんR(だと思う、が、ひょっとするとJ)のほうへと
やや右寄りに滑りながら
進んでいく、(…というよりは、)流れていく

(流れていく…
という表現のほうがふさわしいように感じるが
もちろん 進んでいく
と言ってもよいし
そちらのほうが慣例的とも言えそうだし)

RはむしろGを眺めている
(凝視はしていないように感じる)

〔川の両岸に並ぶ木々はムツカラだろうか…
長方形に見える葉に特徴があり
寄ってくる小鳥たちにはすこぶる美声のものが多い〕

恋人はNの恋人
それを知っているのか、Gは?
R(だと思う、が、ひょっとするとJ)のほうへの
Aの右滑りの
かなり繊細なさまに
午後の陽がナイフのように射している

恋人はG、A、Rではない
Jでもない
それははっきりしている

恋人はNの恋人

川のむこうにある沼をNは好む
Nはいま止まっているが
沼のほうへ歩み出すのではないだろうか
午後の沼をNは好む
沼の何を好むのか、わからない

Nが沼のほうへ向かい出したらGも
追って行くだろうか
Aの右寄りの滑り行きとともに
もうひとつ曲線が生まれることになるだろうか
沼への曲線は左へ向かうものとなろう

違う方向へ伸びていく曲線を想像すると
宇宙のうちの
求めているなにかに触れられる予感がする

恋人はNの恋人
…根拠は?

不確かかもしれないのに
信じて
しまっているのか

Nが歩み出した

沼へ
かどうか
まだ
はっきりとはわからない



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