駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2019年8月30日金曜日
スズメノエンドウらしい蔓が
雲の思い出を大事にしないから
おおかた
崩れ落ちた
古い教会の身廊に
打ち寄せられて
足首に
絡まってくる
スズメノエンドウらしい蔓が
かわりに
きっと思い出してくれる
それでも
これは
雲そのものを愛した者の
足首だ
と
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