2022年2月18日金曜日

イデオロギー的防御において自己を



ちょっとそこまで

出歩くとき

 

立ち止まったり

エレベーターに乗ったり

エスカレーターに乗せられていったり

するようなとき

 

もうスマホ文字を読むのも

飽きちゃってるので

むかし返りして

ほんの30秒でも

本を出して

読むようになった

 

そりゃあ

モンテーニュだとか

ヘーゲルだとかを開きたいけど

連中の大著

ポケットに入らないもんだから

しかたなく

小振りの本を

ポケットに入れて持って出ることに

相成りまして

御座りまする

で御座いまする

 

最近

カール・マンハイムの

『保守主義的思考』なんかを

革ジャンのポケットに突っ込んでるけど

いいぞお

たいしたこと言ってないくせに言い方が難しくて

以前読んだはずなのに記憶からパーフェクトにすっ飛んじゃってて

いいぞお

 

でも

言い方が冴えていて

イデオロギー的防御において自己をはっきりうち出さなければならないというときに」*

なんて出されると

おお

やるじゃん

マンハイム!

って

うれしくなっちゃう

 

 

 

*カール・マンハイム『保守主義的思考』(森博訳、ちくま学芸文庫、1997)p.88

 





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