2021年12月9日木曜日

いろいろ 色色 色々

 

 

ものを書くのはむずかしいし

今のわたしのように

書く必要も使う必要もない自由詩形式で書くのは

さらにむずかしい

 

むずかしいのに

自由詩形式を使って

ことば並べをしてみようとし続けるのは

これは

自由詩形式に誘惑されてのこと

酒好き女好きのひとが紅灯に誘われて

あやしいあたりにふらふら

引き寄せられていくようなもの

 

この行で13行目だが

いつもながらに

1行目からじつはなにも考えずに

ことば並べをはじめている

書くべき内容というものを持ちあわせていないし

書くべき必要のあることもないから

10何行も20何行も書き続けられるはずがないのだが

書けちゃうんだな

これが

(で、今、22行目)

 

ただ

ことば並べをはじめて

ひどく心を満たしてくるのは

どう改行するか

どういう漢字仮名まじりにこしらえるか

などといったこと

 

7行目や16行目や24行目に使った

ことば並べ

という表現も

言葉並べ

言葉ならべ

ことばならべ

などと

いちおうは何度も打ってみてから

今回は

ことば並べ

で行くか

と決めていく

 

いつもこの表記に決めているわけでもないし

わざと漢字を多くする時もあるし

まあ

いろいろ

 

この

いろいろ

なにかと使いがちになるけれど

もちろん

内心忸怩たるものがある

忸怩

忸怩

忸怩

である

 

でも

いろいろ

っていうのは

なんせ

短くていい

こまかく書き連ねて見せるのも

やはりわざとらしくて

さっぱり感を

あまりに損なう

 

小中学生のころ

作文のときなどに

わざと

色色

色々

と漢字で書いていたが

未熟者にかぎって

漢字ばかりを使おうとしたがる

 

いろいろ

と書くようになった今

じゃあ

もう

未熟者ではないか

と言えば

あやしいね

 

いろいろあやしい

人生の未熟者





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