歳をかさねていくと
ひとは奇妙なことに気づく
あんなことがあった
こんなことをした
そんな記憶のたぐいは増えていくのに
歳をかさねていく実感が
じつはまったく持てない
ということに
ましてや
歳をとったなどという実感は
こころや思いのどこを
どうさがしても
見つからない
たしかに子供の頃や
若い頃のからだではもうないし
白髪も増えていくし
動きの鈍くなるところも
あちこちに出てくる気はするものの
こころや思いのどこを
どうさがしても
見つからない
歳をかさねたという実感も
歳をとったという実感も
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