2024年7月5日金曜日

下田状態

 

 

 

なりゆきから

たまたま

東京の都心に住んでいる

 

外国人観光客の

多いこと

多いこと

 

住んでいる建物のまわりも

外国人たちが

いつも歩きまわっている

 

東京の

こんなところまで来て

いったい

なにが楽しいんだか

と思うが

ひとそれぞれ

どこに興味を見出すか

わからない

 

よく言われることだが

お金持ちっぽい外国人が

東京のどこへ行っても

グッと減っている

 

まあ

こちらとて

外国に行くときには

お金持ちに見えないかっこうをすべし

と学んできたから

ろくでもない風来坊として

パリなんかも

さんざん歩いていた

そのほうが

泥棒に狙われづらいし

海外旅行の

基本の心得といえば

言える

 

それでも

雰囲気やふるまいから見て

あんまり

文化的な興味を持って生きているひとたちでは

ないなあ

と見える外国人が

やっぱり

増えている

服装はわざとラフにしても

そのひとの文化程度というのは

どうしても顕われ出るのだ

どこかの地方の

おっちゃんやおばさんやねえちゃん

みたいな外国人が

どうやら

ニッポンにごそごそ来る時代になった

 

関東に暮らしていると

伊豆の下田に数泊しにいく階層ってあるよね

というのが

ハハン

そうだね

すぐにわかる

ちょっと海に行くのでも

いろいろなところがあるのに

わざわざ下田に行く

という家族やカップルがある

 

下田は

行ってみればわかるが

まあ

みごとに中級である

来てしまって

ここに来る部類にはじぶんは見られたくない

などと

ちょっと思ってしまう

微妙な

むずがゆい差別意識のとりこになってしまう

伊豆半島全体が

そんなふうなのだが

下田は特に顕著だ

文化人ぶっているひとは来ないし

お金持ちも来ない

どっちでもないひとたちが

家族旅行で

なんとなく来てしまったりする

 

そんな下田状態に

いまのニッポンはなってきているなあ

とつくづく思う

 

いや

なに

批判してるんじゃ

ないんですよ

 

極東の

なんだかよくわからない列島ですもの

トーイツキョーカイとか

ジミントーとか

コイケユリコとか

ずーっとそのままで

だれもお片付けしないし

おそうじもしない

へーんなとこですもの

 

たぶん

ずーっとそのままで

だれもお片付けしないし

おそうじもしないまま

残りに残ったものが

コジキとかニホンショキとか

ああいう

もんだったんじゃないんですか?





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