主はこう言われる。
わたしは、あなたの若いときの真心、
花嫁のときの愛、
種蒔かれぬ地、
荒れ野での従順を思い起こす。
(エレミヤ書2-2)
才能のいることは才能ある人びとに
意欲のいることは意欲ある人びとに
野心のいることは野心ある人びとに
矜持のいることは矜持ある人びとに
自我のいることは自我ある人びとに
しかし隠れるのでもなく
こだわりによってはかなく鎧うのでもなく
趣味の新奇や正統さを鳴り物とするのでもなく
名士や大組織とのつながりを求めず笠に着ず
あゝ、そうしてさらに
なんと数えきれない「のでもなく」…
与えられたこの体をたゞ生きて
心のととのえの難しさを知り
知の育みがたさに耐え
うつくしいもの
うつくしくないもの
そのさかいのなさをさらに知り
水をうれしく飲み
少しずつの糧を胃におくり
空の青を見
雲の妙をよろこび
花も枯野もたのしむ
すでにそのようであれば
すでにそのようである
まだ見ぬ友らに
いずれ
しずかにすれちがい
あるいは出会うときまでの
健康を祈って
贈る挨拶
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