駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2013年5月5日日曜日
華
言うこと、言わないこと
ひかることばは
捨てて
肌をしずめ
たとえば桔梗の紫
九月のあさやけ
六、七月の土
すっかり古びた木箸
聞く時
聞くべき時
生きものの絶えた池に
白いボートの軌跡
捕えられた雲も揺れて
去る風
染みあがる闇の
闇いろの
華
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