2014年10月19日日曜日

津軽海峡ヒンデミット景色 11 (2014年版)

1000行詩走
1996年版制作の後、失われていった多くのものたちへの鎮魂のために




第十一部:932行より1020行まで




合掌九重饅頭、はい、ひょっと!ほっ、ほっ、
森青蛙盛って守る生後三ヵ月の弟を
床に寝かしてそっと裸になると
かならずわかる入門ドイツ語が煮えてくる、くる!
うぐわっ、二日愛覚めかかる合歓木たらたら
カラー版とうぜんでしょ、ASA
フェリックスの問う教護班複雑半月ズロースしちゃって
凶徒で選んでなにがわるいの?
ゴ、6,7,8、11111111111、
どスはジジジジ442は
ありました、靴屋のとなりに原動力し
ローストビーフ半焼き、でも卑、卑、〔臨終です〕
臨終です、な、クリームスジャータと気炎を遅延すれば 
胃石状の紅顔一寸法師ハイドロピンは青空で
チチクリ天国ぽらにあん編み出す
また、〔臨終です〕
また、〔臨終です〕
な、ま、チュアな長病みめ、在天せよ
かき曇るココシュカ画集、藍畑になかば埋めて
「ぼく」は十九の青二才のように
東京のかたすみでジンセイ、とつぶやく
臨、終、 抱擁しても覚えがわるくてね、『雪国』の島村は
指が覚えていると女に言ったが、
出色の記憶論じゃないか、雁首が
覚えているよなんて言われて、ほほほと答える
女求めてわたくしのY染色体はある
それだけのためにある、か
学生群の数だけ性器が渋谷をゆれていく
女学生群の数だけ性器が渋谷を濡れていく
どの女陰も地上七十だか八十だか九十の高度に
生息していて街を歩くとき男根たちは女陰たちへ
ぴりぴり電波をハッスル、ハッスル、ハッスル
臨終の性器の冷たさよ、海苔でも巻いて
ただの使用済み泌尿器に陥るナカレ
少なくとも生命の車に身を横たえる時には
あの田舎びた安手の金ぴか衣装とワグネリズムを
観念に惹かれる勢州時代、じゃない青春時代の
実用的欲望図鑑の中に溶ける魚を
真の火ではない、と告ゲル
真の火ではない、と告ゲル
鍛冶屋も素来会でストライキビールを浴びるほど飲み
ラフォルグの引用
[ああ、碌でなし。―また五月になったが、
          お前は前に言ったことを繰り返すことしか出来ない。
     そしてお前は胸を一杯に膨らませて、それでも
胸がはち切れて死ぬということもない。
その碌でなしのお前は、こんなことをしてはならないのを
よく知っているのだ。
ああ、いつか
自然の或る又とない瞬間を逃さずに、
凡てであるとともに唯一である私の歌が
夕方の空に昇って行き、繰り返され、
言うべきことを言うための努力がそれに籠められ、
地面に向かって落ちて来てはまた昇り、
人々の胸に響き、
嗚咽の独唱になり、
また昇って行っては地面に向かって落ちて来るように、
ああ、私の音楽が、
肱を突いてもの悲しげな顔つきをしている
その写真通りに、
十字架に掛けられるように。…

何かもっと別な主題を、
もっと危険で高級なものを見つけなければならない。
我々が住んでいるこのありのままの世界で、
私はもっと危険なのを作ることにしよう。] ―――ここまで
吉田健一訳、ジュール・ラフォルグ作『簡単な臨終』の
引用が続いてきたが、ご覧の通り、
「何かもっと別な主題を、…」からは
われわれのこの詩走『津軽海峡ヒンデミット景色』冒頭の、
冒頭に、冒頭、あの銘にほかならず、すなわちここで
戻るということをする、「われわれ」は、銘に誘われて、
銘に誘われて、
銘に誘われて、
遺書に芽生える若葉、蛾のやわらかい子やさしく群れて、
春の森に、鳴R4宇部市、ではなく、鳴るべし、
ノタシオンでもストリュクチュールでも
Pierre Boulez
-Notations
-Structures pour deux pianos
エクスプロザント=フィクスでもなく、
-explozante-fixe
ミセス・ヴァンダーヴィルトでもなく、
Paul MacCartney
-Mrs Vandrbilt
ゼア・イズ・ノー・タイムでもなく、
Patti Austin
-There is no time
アイ・マスト・テル・ジーザスでもなく、
Fontella Bass
-I must telle Jesus
ヴァディム・サルマノフの交響曲第2番、鳴るべし、
Vadim Salmanov
-Symphony No.2 in G Major
第1楽章「森の歌」、鳴るべし、
第2楽章「自然の呼び声」、鳴るべし、
第3楽章「陽の沈むとき」、鳴るべし、
第4楽章「森は歌っている」、鳴るべし、
できれば1966年のエフゲニ・ムラヴィンスキー版で、
Evgeni Mravinsky
レニングラード・フィルのライヴ版で、
鳴るべし、
Leningrad Philharmonic Orchestra
  銘に誘われて、冒頭に帰る、冒頭する津軽海峡
ヒンデミット景色が、いまや
主体であると、まで、は、まだ、いえぬ、
まだ、いわぬ、ダレガ?、いうとか、いわぬとか、
ダレガ?、ダレに?、思考のそれらの網の目は
集まろうとするのか、ダレに?、すべて、なべて、
ダレの追及か、人生は?パティ・オースティンが
イン・マイ・ライフで歌うcueもそれか?こう歌うのだが、
こう、歌うのだが、こう…
In my life there ain’t no melody
In my life there ain’t no harmony
To help me sing a song.
All I need is a cue
Well I’m waiting for you
Here in my life, boy in my life.
You are the melody
‘Cause in my life
You are the song.     (Antisia Music,Inc.)







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