駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年12月30日火曜日
宝飾品に無縁な人びと
宝飾品に無縁な人びとのための宝石が
ふいに
ゆるやかな包装の届け物となって
玄関前ではなく
部屋の奥まったところの棚に置かれていたりする
軽く元気になるような花の香りが
廊下にはながく漂っていて
夜
そこに立ちどまって
じぶんの肩のあたりが光を発しているのに気づく
そんなふうに
ほんとうのことが起こり出す
宝飾品に無縁な人びとに
かぎってのことではあるが
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