駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年12月30日火曜日
徹底的に
子宝に恵まれた変質者が
のんびりした海辺で他人の乳児の皮を剥き
これからバーベキューにしようとしているという
ブロック体の短文を読んだのはどこか
思い出せない
メトロの駅から駅を繋ぐ通路を
終電が行ってしまった後
ふたりで辿り
駅の上に出た寒い深更
あの時のさまざまなアングルの顔は忘れないが
それを粘土板に刻みつけようともしないから
失われていくのさ
あなたは
永遠に
徹底的に
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