2014年12月20日土曜日

楽屋落ちのつぶやき…


  
21世紀になっても
うっかり
一般人が詩などと呼んでしまいがちな
分かち書きの場合がかなり多く
しかし
どんな書法も受容する
簡便な単語書きつけ法は
もちろん言語実験の最高の場所で
そうと認識しているからこそ
いくらでも大量に制作することができる
大事なのは
人生の過程で無意識に精神活動の中に受け入れてしまいがちな
感情や価値観をみずから切断し
脱落させることであり
それこそが〈詩〉の目的の第一でもあるが
次には思考様式と意味の層を脱ぎ捨て
脱落させ尽くすことが求められる
感情と価値感と
思考様式と意味を脱ぎ捨てた意識活動に成り切るために
変容場所としての〈詩〉はある
したがって過去のあらゆる他人の詩は意味がないし
ありがたがる必要もない
大げさでなしに言っておかねばならないが
極度の冷酷こそが〈詩〉である
借り物の膨大な単語と文法だけでできる
極めて実践的な密教修行である


           

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