どんな人にも関心が湧かないので
人のことをあれこれ人が言うのがわからないし
注視したり
問題視したり
意地悪したり
虐待したりするのも
わからない
人のことに時間を費やすなんて
無駄でしかない
かといって
地上のさまざまなものに
関心を持つことにも関心が湧かない
その場の
生き延びる上でのつき合いもあれば
行きがかり上の流れというのもあるから
なにかに関心を持つふりもすれば
しかたなく
うん
うん
ふーん
うん
うん
などと声ならぬ声を出すこともあるが
声ならぬ声を出したというだけのことで
どうでもいい
地上のことなど
かといって
天上のことに
関心があるわけでも
もちろん
ない
天上なんて
ただの言葉にすぎない
言葉はつねに地上のもの
関心の持てない人人人から出たもの
そんなものに
関心が持てるわけなど
ない
こう言ったりすると
じゃあ
なにに関心があるんだい?
と人は聞いてくる
なににも
関心がないあり方だって
あるさ
まったく
不健康じゃない
関心のなさっていうものが
ある
現に
こうして
肉体を
維持していられるし
ね
さびしくも
なんともない
ものは見えるし
音は聞こえる
触れれば
いろいろな感触もある
どれひとつにも
関心は持っていないけれど
つまらなくはない
さびしくはない
つまらなさや
さびしさの契機さえ
すでに
なくなっているから
関心を持つ心持ちでいるうちは
つまらなくもなる
さびしくもなる
そういう心持ちに
終焉が来ないうちは
それが
あなたに
起こらないかぎりは
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