眠りと夢
あるいは夢のなさ
その薄れゆき
…
覚醒の刹那から
それを引き摺りながら
思い続ける
現実が
夢のひとつなのは
もう
わかっているし
もしや
覚醒など
どこにもないのでは
とも
諦めているが
…
時間の
長い経過を
夢で経験したことなら
誰にも
あるだろうが
無時間の
あきらかな夢は
どれくらい
経験されるのだろう
時間は体臭のようなもの
ある
といえば
ある
ない
といえば
ない
体臭だけ漂わせ
しかし
いない人に
通り過ぎていって
ほしい時が
ある
きっと
かたちのない
色が
流れていくような
印象を
つめたく持つ
…
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