2023年3月2日木曜日

よけいなお世話をまことにありがとうございます!

 

  

 

   A

 

あたし

書いた論文や

いろいろなかたちのものがネットに

ほんのちょっと

出まわる

よう

にも

なっているので

 

こいつ

文章の基本も

まとめかたも

ものの考え方の基本も

できてないから

おれのところの文章教室に来いや

でも

いうよーに

 

得体の知れない出版社

とか

なんとか

いうところから

わざわざ

実名宛名で勧誘が来ることが

ある

よね

けっこう

 

あのォ

大学の創作科で文章や詩歌の指導をしたり

卒論の創作指導や

採点もしたり

詩誌『詩学』では新人賞選出委員をしたり

毎月の投稿作品の批評も

してきたんだけど

もう昔昔のことだけど

十年一昔なので

 

パブラボ

っていうところのメール

ひとつ

晒しておこう

 

 

 

   B

 

「お世話になります。
パブラボという出版社の菊池です。

本日は、
「オンライン文章講座」のご案内で
メールさせていただきました。
・速く書けるようになりたい方
・わかりやすく伝えられるようになりたい方
・書き出しで迷ってしまう方
・まとめる力を身につけたい方
・共感される文章を書きたい方
ひとつでも
当てはまるようなら
続きをお見読みください。

本当は4年前に、
文章講座をやる予定でしたが
教材の内容に当時
どうしても納得できず、
ようやく今回、
自信を持ってご案内できる
ようになりました。

巷の文章術の本、
100冊以上の内容を

恐縮した究極の講座です。

結局、書くという技術は
何をやるにしても
ベースになります。

ブログやインスタなどでの
情報発信に限らず、
家族や友人とのやり取りも
LINEやメールが

多いのではないでしょうか。

その意味で、
文章を書く技術を
身に着けることは
人間関係を良くすることにも
つながります。

そして文章を書く技術は
時代によって
変わるものではありません。

一生もののスキルを
手に入れていただくために
この文章講座は、
以下の2点に特に力を入れています。

 忙しくても挫折しないこと

 着実に文章技術を身に着けていただくこと

  文章術の本を読んでも
  うまくならないのは、
  技術が身につかないからです。
  この講座は、その技術を
  習得していただきます。

   <講座の内容>


  ・この講座は、3ヶ月間で
   書く技術を身につける講座です。
   (オンライン)

  ・3ヶ月間、毎週月曜~金曜まで
  文章が上達する要点を
  まとめたメールを毎朝お届けします。

  ・3分で読めるメールなので
   通勤途中やお昼休みなど、
   隙間時間で学べます。

  ・毎週土曜日に、その週で
   学んだことを復習できる
   「振り返り教材」をお届けします(PDF

  ・また、毎月末には
   スマホやパソコンで視聴できる
   文章講座(動画)をお届けします。

  ・講座の最後に、
   卒業課題があります。

  ・提出いただければ
   講師がアドバイスとともに
   添削させていただきます。


  <この講座で身につくこと>

    ・速く書けるようになる!
    ・わかりやすく伝えられるようになる!
    ・まとめる力が身につく!
    ・書き出しで迷わなくなる!
    ・共感される文章を書けるようになる!

  講座の詳細は以下になります。

  ---------------------
  【先行ご案内】
  「オンライン文章講座」
  【期間】
   319日(日)~617日(土)
  【場所】
  パソコンやスマホで
  受講できるオンライン形式
  【受講費】
  先行ご案内価格
  24,360円(税込)
  (正規価格34,800円税込)
  ※定員に達し次第
     正規価格にさせていただきます

  【お支払方法】
  銀行振込、カード決済
  -----------------------

  書く力は
  いつでも、どこでも、
  どんな仕事をしていても
  役に立ちます。

  ぜひ、文章の技術を
  手に入れてください。


 

   C

 

なあんだ

群小出版社の

ぎりぎりの

生きのび方便じゃないか!

はやく見切りを付けて

世界の戦地に行って傭兵でもしたほうが

いい時代でございますワヨ

 

あたしに

文章指導をしてください

って頼んでくるなら

わかるけどね

 

どんな形式でも

書けるように

指導するけどね?

 

でも

要を得た事務的な伝達文なんて

書けないだろう?

思う?

 

あのぅ

講義でも

事務でも

どれほどたくさんの文章を書いてきたか

思い出せないほど

 

そんな時には

じぶんの文体に固執などせず

メディアの望むがままの文体や用語づかいに合わせて

いかようにも順応主義者したので

おかげで

文体のレパートリーの幅を

広げられた

北海道新聞のフランス情報連載や

書評などでは

いったん書いた原稿を

もっともっと!

簡単に!

という要請をさんざん受けて

何度も直すのが恒例行事だったなァ

 

20世紀末の3年間ほどは

早稲田大学文学部の文芸専修の事務書類は

ぜんぶ

あたしが作成したもの

ほんとなら

主任の江中直紀教授が書かなければいけない文書類だけれど

彼が忙しいことや

彼が『早稲田文学』編集長としてさんざん原稿読みをしていたことから

学内の事務文書はぜんぶ

あたしが作成した

わかりやすく

要を得た

簡潔な文体で書かなければいけないので

夜の11時頃まで大学にいて書き上げるようなことは

けっこうあった

 

 

 

   D

 

このパブラボって

ところの

文章講座って

ビジネス文書の能力養成かしら?

ちょっと

そこが曖昧で

あたしに企画を頼んでくれれば

もっと

キレのいい企画に

できたのにね

 

 

 

   E

 

宣伝文句には

 

文章を書く技術を
身に着けることは
人間関係を良くすることにも
つながります。

そして文章を書く技術は
時代によって
変わるものではありません。

 

などと

小学校の教科書のようなことが

恥ずかしげもなく

書かれている

 

こいつ

ルイ=フェルディナン・セリーヌとか

ウィリアム・バロウズとか

ドゥルーズだとか

古いところなら

あのヘーゲルとか

マルクスとか

日本だったら野坂昭如とか

夢野久作とか

吉本隆明とか

廣松渉とか

数々の軍記物とか

耽溺して学びとろうとしたこと

あんのか?

まさか

原文での『源氏物語』

読んでないとか

言わないよナ?

ちょっと

三島由紀夫『豊饒の海』四部作の

わかりやすいレジュメ作って

持ってきてみ!

 

あたしだって

高校生頃までは

「文章を書く技術は
時代によって
変わるものではありません」

などと

思い込みがちだった

 

丸谷才一の『文章読本』が定番で

その『文章読本』の元には

谷崎潤一郎の『文章読本』があり

それらの文章修練界隈では

まず

日本語は一人称単数をできるだけ外して書こう

というのが

基本中の基本だった

「私」「わたし」「あたし」「おれ」「おいら」「吾輩」……

これらを使わないように書く!

これだけでも文体は決まってくるが

そういうのが理想的な日本語文体であった!

 

しかるに

どうだ

その後の昭和後期や

日本がバカになる一途の平成や

もはや溶解し切った令和の

文体

なるものは?

 

「文章を書く技術を
身に着けることは
人間関係を良くすることにも
つながります」

などという
ノーテンキな表明が出来てしまう時点で

ずいぶん若い子が

指導者に生まれついたアタシ?

って感じで

ご託宣しているのかネ?

と思ってしまう

 

文章というのは

どこまでいってもスタイルの闘争であり

文章スタイルは思考スタイルなので

ザッと言えば思考闘争である

 

そこに

「人間関係を良くする」

という契機は

入り込みようもない

たとえば

何気に引用したこのパブラボの広告文句の一文で

「良くする」

などと漢字表記してある

ハイ!

「良」をやめて「よ」にしましょう

昭和の戦後の文体じゃないんだからね

あたし

即座に指導しちゃうネ

このパブラボってところ自体が

しかるべき文章能力を

持っていないと

わかってしまうのネ

 

 

 

  F

 

文章

とは違うけれど

ちゃうけれど

自由詩形式単語配列ちゅうのは

とにかく

ふざけて

おちょくって

冷笑し切って

あざ笑って

ゼツボーし切って

それでも

まだ

単語配列するの?

って

領域なので

いっそう

パブラボみたいなインチキ連中には

単語配列型糞尿をひっかっけたくなる!

 

おととい

出直しておいで!

という

ところネ

 

よけいなお世話をまことにありがとうございます!

ですネ

 

 




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