駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年4月22日金曜日
ようやく思いはじめる
気のなかに
また
ひどく不穏な近未来が染み広がっている
苦しむ人々が増える
人の作ったものは壊れ続ける
その地の人が
作る意欲を失うまで
すみやかに逝った人の平穏を
幸を
なお生きていて
動き続けねばならない人々は
みな羨む
しだいに
人々は神意を思う
なにが悪かったのか
自分たちのなにが
とようやく思いはじめる
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