然ルベキことを

宴ばかりの日々

あるいは

書画鑑賞に耽って

数週間

ろくに巷にも

出なかった日々ののち

幾ばくか

食材など求めに

マーケットへ

払いも済んで

袋に物を詰めながら

ふと

然ルベキ…

と思いが浮かぶ

然ルベキ

ことを

いま自分はしている

レタスを買い

ピーマンを買い

納豆を買い

オレンジを買って

その他いろいろを買って

汁の垂れそうなものを

ポリ袋に入れ

それをエコバックに入れて…

と

然ルベキ

ことを

不思議なほどの

この安堵と

自分を取り戻したような

落ち着き

ロールになっている

ポリ袋を一枚ずつ剥がし

広げて

魚のパックなど

多少丁寧でなくとも

十分

ちゃんと

袋に入れていく

自分の

自分とやらは

どうやら

こんなことが

基盤になっているらしい

こんなことを

毎日

ちゃんとやってこそ

自分の

自分とやらは

滞りなく

動いていくものらしい

こんなふうに

然ルベキ

ことを

然ルベキ

ことを