駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年7月3日日曜日
みず色ばかり
みず色の怒りも
もう
海のかなた
海の青
空の青に
みず色では
どんなに目を凝らしても
見わけがつかない
ちょっと湿気ったビスケットを
残していったが
さっき齧ってみたら
ぜんぜん大丈夫
全粒粉の
もさもさしたところが
田舎っぽくて
おいしい
行ってしまえば
思いに
残るのは
色ばかり
みず色ばかり
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