2016年7月7日木曜日

とほうもなく大きなうねりが


つよい音でもないのに
心を荒立てるようなものでもないのに
とほうもなく大きなうなりが
天のある高さのあたり
巨大なチューブのようなところで
鳴り続けている
注意をせよとも聞こえるし
注意をしてもどうにもならないとも
聞こえる

したことばかりか
しなかったこと
気づかなかったことに対しても
いのちにかかわる報いが
すこし
あるいはずいぶん
時間を置いた頃に来るのは
むかしからの
心しずかな人たちの真理

とほうもなく大きなうなりが
天のある高さのあたり
巨大なチューブのようなところで
鳴り続けている
もちろん見えはしないが
気づきかたを習得してこなかったのなら
聞こえもしない
聞こえる人たちだけは
それを軸にして日々を生きていくほか
なくなってしまうほどだが



0 件のコメント: