駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年7月10日日曜日
風に聞きとられないように
誰かに
なにか伝えるための
ことばなどでは
ないから
白帆が風を張らんでいる下でも
青空にむけて
…そう
風に聞きとられないように
書く
海の飛沫の
ひとつぶ
ひとつぶ
そこにだけ一瞬
無限の意味のきらめきのうちの
たったひとつか
ふたつ程度が
浮かんでは永遠に
消えていくのを
この大宇宙でわたしひとり
見届けて
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