2018年9月27日木曜日

遊び相手

  
マリアージュ・フレールの紅茶
アールグレイ・アンペリアルの葉が尽きようとしていて
心もち
葉量をたっぷりとさせて淹れる
しばらくつき合ってきた缶を
ようやく終える

他の店のアールグレイが
どれも偽物にしか思えなくなるほど
味の全体に
芯の太いさわやかな苦みの裏打ちがある
生の手ざわりのようで
嫌な苦みではない

葉のひろがりぐあいがあまりに豊かなので
どのポットを使っても
注ぎ口の穴が詰まりがちになってしまう
それが
難といえば難

開封してから
とりわけ暑い夏を過ごさせてしまったので
缶の中でも
葉は湿りぎみになっていただろう
十月も近づく頃まで
ことしの東京の大気の中を
それでも
なんとか耐えてくれたようだが

また台風が来ようとしていて
これから雨続きになるかもしれないそうだが
その湿り気までは
この茶の葉々に
経験させないで済んだ

いつものように
漆黒の缶はすぐには捨てず
なにかに使おうか
なにかに使えるだろうか
しばらく
心の遊び相手になってもらう
つもり



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