商品と意匠の津波の
押し寄せ続ける岸辺の散策でも…とは思いながらも
もう砂にも岩にも触れ得ない足裏の
思えば あゝ、潮に濡れもしないで幾霜
街から街へと ことに繁華な波間の
過ぎゆく影たちの 笑みや衣装の瞬時瞬時も
どこまでも非我なるものながら 思いの
持ちようによっては これも みずからの秋さり衣
つかのまの 流行りのカフェに
背を投げ出し 宿命をも投げ出そうと
大通りを見はるかしての パン・オ・ショコラ
くわえて 満足いくほどの旨さに
舌を浸してはくれないコーヒーの 気取ったロゴと
あゝ、ふいの悲嘆、悲壮、来て 見上げれば 蒼空
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